認定・資格制度

登録運動施設基幹技能者

運動施設技術マスターとして

基幹技能者制度は、建設業施行規則の改正により、平成20年4月から登録講習制度として位置づけられることとなりました。
この法改正に呼応して、日本運動施設建設業協会では資格制度委員会を組織し、「運動施設工事業における技能開発計画」を定めて「登録運動施設基幹技能者」認定制度を発足させ、平成22年3月に登録基幹技能者講習実施団体として国土交通大臣より登録許可されました。
日本運動施設建設業協会では、それぞれの経験や知識、能力を多角的に診断し、運動施設工事の中核を担うにふさわしい者に資格を認定しています。
運動施設工事には、各種グラウンド・コート舗装の熟練工による手作業を導入し施設のニーズや使用する表層材にあった最良の施工方法を選択し円滑に実施することが求められます。
また、生産現場では、運動施設の設置目的を熟知していることはもちろん多様な工種のなかで作業員と指揮、協働して成果品を完成に導くことができる知識、経験、能力を有することが必要です。
そこで、登録運動施設基幹技能者は、運動施設づくりの熟練の技を持った技能者で、それに加えて、運動施設工事の特性を踏まえた施工管理、品質管理、原価管理、安全管理等のマネージメントができる技術的能力も保有し、現場の責任施工を担える優れた技能者です。
基幹技能者は、施工の円滑化と効率的管理を図るため、施工管理技術者との意志疎通を通じて、工事の計画、技術上の要求、工期、工程、コスト面での要請、必要となる品質などを正しく認識した上で、施工計画等の策定に関わる調整も重要な役割です。
基幹技能者は、以上のような職長等の一連の作業の流れについて高度に処理する能力を有する者であり、現場における直接の生産活動の中核的役割を担う立場にあります。
(一社)日本運動施設建設業協会で構成される講習委員会が主催する登録運動施設基幹技能者の学科講習を受講し、受講後に行われる試験にて合格された者に対し、登録運動施設基幹技能者の修了証を発行いたします。
修了者には経営事項審査で「土木工事業、とび・土工工事業、ほ装工事業、造園工事業」にいずれかにおいて加点評価されます。

認定者名簿(外部サイト) ※一般財団法人 建設業振興基金サイト・登録運動施設基幹技能者・検索一覧フォームページにリンクします。
フォームの下にあります検索ボタンにて、ご確認頂けます。

登録運動施設基幹技能者講習について 登録運動施設基幹技能者 更新手続きについて 講習会のご案内


意義:国土交通省認定講習、経審加点される

日運協の役割と取組

☆優秀な若年技術者の確保(PR・雇用条件改善)
☆登録運動施設基幹技能者の育成(認定制度整備・技能者の育成)
☆登録運動施設基幹技能者の活用(行政発注工事の資格者の活用)


登録運動施設基幹技能者講習

運動施設施工技士制度

運動施設施工管理マスターとして

当協会では運動施設工事および維持管理に関する技術の研究・開発・改善・向上を恒常的に進めていく事業の一環として、運動施設工事に従事する技能・技術者に必要とされる卓越した知識・技術・技能を習得させ、それを認定する制度として平成17年3月に「運動施設施工技士認定制度」を発足させました。
運動施設施工技士は、次のような運動施設工事に関する特化した知識・技術・技能を習得しているものに与えられます。
スポーツにはその技術の習得や競技上の危険がつきものです。利用者は競技規則や指導方法による正しい使い方でその危険を回避しています。施設も競技独特の利用法や規則に呼応したかたちで安全なものでなくてはなりません。工事にあたっては最新情報による整合精査ができることが求められます。
学校校庭や公園では、一部の施設を供用しながら施工する場合が多くあり、そのため、資材の搬出入時間や施工計画にも独特の配慮が必要です。
また、運動施設には一般建設工事で定められている精度や管理基準には表現されていない、衝撃の吸収性、ほどよい滑り抵抗、弾力性、ボールのバウンド性、転がり特性など競技、利用目的に応じた品質を求められ、その内容の熟知と作業を行う技術や技能を持ち合わせていることが
求められます。
平成18年以来、毎年一回の試験が実施され、こうした知識・技術・技能を習得していることが認められた「運動施設施工技士」は平成23年度までで305人認定されており、運動施設工事の現場で活躍しています。
運動施設施工技士の有資格者のうち、85%が土木、造園、建設機械の1、2級施工管理技士の資格を保有しております。
「運動施設施工技士」は、「登録運動施設基幹技能者」の受講・受験資格の一つである熟達した技能の証明としての資格でもあります。

認定者一覧 運動施設施工技士更新講習について 運動施設施工技士 試験のご案内 運動施設施工技士補 試験のご案内


意義:設計施工の専門技術者育成、登録運動施設基幹技能者制度の取得条件

組織図

☆定期講習会開催
☆スポーツターフ管理技術者講習 他
☆フォローアップ講習会 他


運動施設施工技士試験

各種技能者講習会

グラウンド・コート工技能者の育成

運動施設工事の基本であるクレイ系舗装は、単なるクレイ系材料の敷均し・締固めではありません。
 施工場所の近隣で入手でき、競技種目や利用目的に適した材料を選定し、施工時期や施工場所によって品質にばらつきが生じないよう、現場に搬入された材料の含水率を把握して、硬さや透水性、厚み等を均一に仕上げます。材料の粒度分布や性状によっては、複数の材料を、配
合比を決めて現場で混合することで、クレイ系舗装の品質を高めます。
クレイ系舗装に限らず、すべてのグラウンド・コート舗装には、均一で平坦性の高い仕上がりが要求されます。機械化施工が進んでいるなかでも、路床、路盤、表層の各層毎に専門器具を使って、人力で入念に不陸を修正する作業が行われます。こうしたグラウンド・コート舗装の基本について、各地の材料や施工技能に精通した熟練工が講師になり、実務経験が数年以内の若手技術者、技能者を対象に講習会を実施しています。


意義:社会のニーズに対応し多分野にわたる技術を修得する。

組織図

☆グラウンド・コート舗装技能者講習
☆職長教育訓練講習会
☆スポーツターフ管理技術者講習 他


グラウンド・コート舗装技能者講習