防球柵に関する特別委員会「防球柵建設指針作成委員会」の発足について
2025年3月11日
この度、一般社団法人日本運動施設建設業協会は、特別委員会として「防球柵建設指針作成委員会(委員長:長谷川信)」を立ち上げ、運動施設を構成する重要な施設の一つである防球柵に関して、設計・施工から維持管理・安全点検まで、技術指針の策定に取り組むこととしました。
運動施設の防球柵に関しては、ボールの飛び出し問題から、誤用や老朽化等による倒壊問題まで様々な課題が挙げられています。2021年、東北地方の小学校で防球柵の支柱が突然折れて、児童が死亡するという痛ましい事故が起きました。また、2019年、台風の強風により、千葉県内のゴルフ練習場で鉄柱倒壊事故が起き、倒れた鉄柱により住宅が破壊され、負傷者も出るなど近隣住民は大きな被害を受けました。定期的な点検によりリスクが把握できていれば、決して、“突然”倒れる事はなかったはずです。
このような問題意識のもと、委員会ではまず、運動施設の防球柵に関する実態の把握、安全点検・維持管理マニュアル作成に向け活動していくこととしております。
運動施設の防球柵に関わるメーカー・施工会社など多くの関係の皆様のご協力をいただきながら、日本の未来を担う子供たちの安全を守るため、そしてスポーツ施設利用者や地域社会の安全を守るため、私たちは運動施設の防球柵に関する一定の指針が早急に必要であるとの思いから本委員会を発足しました。
どうぞ、皆様のご理解とご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。